Category : 性に狂った女と女に狂わされた男

両刀使いの青年の青春

武家の女性は一般的に貞節であったと言われます。貞操について親から教えられていたこともあるでしょうけれど、外出時には必ず下男下女が同行したため、出会った男性と自由に性交渉を持つことが難しかったという事情もあったでしょう。ただ、結婚後に自由を得ると、不倫をしたり離縁をしたりということは珍しくはなかったようです。一方、庶民の娘はといえば、貞操観念はあまり強くなかったと言われます。それゆえ、ちょっとした出会いで深い関係になることも珍しくはありませんでした。

当時の男性には男色を好む者が少なくなく、男が男と性的関係を持つことは一種の「たしなみ」として公認もされていました。女性と性的関係を持っている男性が、男性を相手にセックスすることはよくあったのです。男娼の娼館もありました。若い男性の中にも、男とも女とも性交渉を持つ人もいたようです。

高野山の若い僧侶がおぼれた兄妹

高野山から諸国に出向いた僧侶である高野聖。そのお伴で江戸に出ていた若い僧の鍋之介は、近所の刀研ぎの息子に見染められました。毎日のように色目を使われ、鍋之介もその気になります。相手の方から言い寄られ関係を持ちましたが、その際、「私の願いも聞いてください」と申し出ました。「あなたの妹とも、関係を持ちたいのです。ぜひ紹介してください」と。このとき、鍋之介は16才。この若さにして、既に男と女の両刀づかいとしてセックスを楽しんでいたのです。

さすがに相手の方も、愛人と自分の妹との間を取り持つことはできないと拒否しますが、鍋之介が「ではあなたとのセックスはできない」と拒否するので、仕方なく、「では、家にしばしば遊びに来てください。そのうちに何かきっかけを作りますから」と承諾しました。こうして何度か家に通ううちに、鍋之介は妹とも性的関係を持つようになりました。相手は17才。16才の若い僧が、若い男女と両刀づかいのセックスにおぼれたのです。

セックスのモラルは現代よりもゆるかった!?

武家の女性の「貞節」が知られているため、江戸時代の男女はセックスに対して慎重であったというイメージを持つ人もいるかも知れませんが、むしろ現代よりもずっとオープンだったと思われます。若い女性が気軽に複数の男性と関係を持つこともあったようです。ただ、青春期の若者の持つ「恋」に対する情熱は今も昔も変わりません。妹と関係を持った鍋之介は両親の反対を押し切って結婚することになりました。妻の兄とも性的に結ばれていましたのでとても複雑な関係ですが、江戸時代にはそういうこともあったのです。 江戸時代の性的モラルは、今の時代よりもゆるやかだったようです。若い女性も言い寄られれば比較的簡単に体をゆるしていました。男女ともに相手にする男性もごく普通にいたのです。

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