Category : おかしな日本のセックス事情

江戸の男たちはオッパイに無関心だった!?

江戸時代、女性の乳房は男たちからあまり関心を持たれていませんでした。春画などのエロチックな表現物に、胸を美しく描いたものがほとんどないのです。乳首も薄く描かれるだけですし、強調されることもありませんでした。男たちの自立心が強く、「やる気」もとても大きくて、「乳首よりおさね(クリトリスのこと)」を求めていたのかも知れません。

オッパイの流行は男の性欲の危機!?

現代のわが国の男たちは、胸の大きな女性が大好きです。「オッパイ」には流行り廃りがあり、20世紀の終わり頃からは大きな胸、いわゆる「巨乳」が好まれています。ファッション業界では、「不景気になると巨乳が流行る」と言われていますが、男の元気がなくなるとエロチックな女を求めるようになるのかも知れません。1980年代~90年代半ばまでの「バブル期」にはスレンダーなファッションが流行り、巨乳は好まれてはいませんでした。

心理学的には乳房は「母親」の象徴でもありますので、男の「甘えたい」という本能が強くなると、オッパイを求めるようになるのでしょう。「草食系」に代表されるように男子が弱くなった現代に、巨乳がもてはやされる要因です。別の見方をすれば、男の性欲が弱くなると女は胸を強調するようになる、とも言えます。現代は若い男たちがセックスを「面倒くさい」と考えるようになった時代です。

十代後半の男子は本来、「やりたい世代」であるはず。ところが、3割以上が「セックスに関心がない」と答えたというアンケート結果もあります。男の「やる気」がなくなれば子孫は繁栄しませんし、女たちは欲求不満がたまってしまいます。それゆえ、無意識に男を興奮させようとして、胸をアピールするようになるのでしょう。

江戸の男たちは、パイズリに憧れなかった!?

江戸時代に発展した春画は、今でこそ「芸術」になっていますが、もともとは「エロ本」です。若い男女がオナニーをする際の「ネタ」「おかず」にすることも多く、また、カップルが性欲を高めたり、新たなテクニックや体位を取り入れたりするための参考にしたものです。それゆえ、当時の性に対するニーズが如実に現れています。男のペニスはしばしば強調されて描かれており、実際の日本人の平均を遥かに上回る長さや太さでそそり立っています。初めて春画を手にした欧米人たちは、日本人の「巨根」に驚き、屈辱感を抱いたそうです。

ヴァギナもヌルヌルに表現され、四十八手と呼ばれる各種の体位やアナルファック、フェラチオなどもエロチックに演出されました。それなのに、いわゆる「パイズリ」を描いたものは全くありません。江戸時代の遊女のためのセックス教本である「あさめかまいじょう」には、パイズリで男を射精させる方法が載っていますので、なかったわけではありません。性技としては既に存在していたのに、エロ本には登場しなかったのです。男たちの「ニーズ」がなかったのでしょう。

乳房の表現もシンプルです。ペニスは嘘くさいほどに大きく描かれることが多いのに、胸は強調されることはありません。乳輪はほとんどなく、乳首も淡いピンクに塗られるだけ。江戸時代にはオッパイを求める「幼児性」はなかったのです。

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