Category : 「張形」を楽しんだ江戸の女性たち

「張形」は平安時代から使われている日本の古典的ツール

平安時代9世紀の書物にすでに「男茎形」(をはせがた)という言葉が登場していますので、張型はそれより以前からありました。もしかすると奈良時代から存在していたのかもしれません。14世紀に男同士のセックスについて書かれた書物にも「はりかた」が登場し、男性にも使われていたことがわかります。稚児のアナルに張型を挿入して悦ばせている様子が図解入りで描かれています。

鎌倉時代、「徒然草」と同時期に書かれた「袋法師」という艶本(エロ本)には、女性たちが張型で楽しむ様子も描かれています。現代の日本では女性が「張形」を持っていることはそれほど多くはないでしょう。かつての日本の女性は、持っている人がかなりいたようです。女性も性を楽しむことが「常識」だったのでしょう。

「袋法師」で使われた張型

「袋法師」は、男日照りの高貴な尼さんが、好色な法師を袋に閉じ込めて招き入れ、夜毎にセックスの相手をつとめさせるという話です。毎晩毎晩精をしぼりとられ、疲労こんぱいした好色法師は、最後には使い物にならないと放り出されるというコミカルな話です。 夜毎に激しくセックスをする尼と法師との絶頂の声を聞かされて、側に仕える女中たちも性欲に火がついてたまらなくなります。そこで、仕方なくみんなで張型を取り出して、3人の女中たちは性欲のおもむくままに、一斉にオナニーを始めます。

張型は何で作られていたのか?

張型の材料は、古くは木製だったようです。木を削り、男根の形に掘り出したものでした。江戸時代には、クシやカンザシなどと同じ「べっこう」製のものがあり、弾力性があったことから人気がありました。ただ、非常に効果であったために、安価な水牛の角で作られたものがよく出回っていたようです。他には、革製のものもありました。

形については「男根の形」と言ってもさまざまで、「かり高つくり」「しゃちほこつくり」「りうせいがた」など何種類もありました。「頼朝がた」「間男がた」など、女性たちの興奮を高めるよう、ネーミングも色々とあったようです。両国の米沢町に「四つ目屋」という女性にも人気のアダルトショップで売られていましたが、訪問販売もありました。化粧品などの訪問販売と同時に、張型も売られていたのです。 太くて上反りのものが「上品」(じょうぼん)と言われ、交合するのに最適な品とされていましたので、値段が高かったそうです。

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