Category : おかしな日本のセックス事情

夜這いは田舎だけの習慣ではなかった!?

わが国の農村部には古くから「夜這い」のならわしがあったことはよく知られています。「夜這い」とは、村の独身女性を独身男性たちが共有すること。逆の見方をすれば、女たちが独身男たちを代わる代わる味見できる習慣です。男が女のもとをいきなり訪ねて強姦するようなイメージが伝えられることもありますが、無理矢理犯すということはめったにありません。地域ごとに異なるものの、ちゃんとした「しきたり」があり、一定のルールに基づいて行われる性風習です。

童貞や処女ばかりでは村は発展できませんので、セックスを指導する仕組みができあがっていたとも言えるでしょう。若い頃から子どもの作り方を覚え、性的に満足することでストレスをためずに健康的に暮らすことができます。結果として、村には多くの子どもが誕生し繁栄します。村中がセックスで結ばれるために、互いに助け合うという精神も育まれたのではないでしょうか。地域によっては、昭和の前期まで残っていたと言われますが、「性の強要」が問題となり現代ではまったく消滅しました。

田舎の農村部にしかなかったと一般的には思われていますが、江戸時代には都市部でもしばしば行われていたようです。ただ、農村のようなきちんとした「ルール」がなかったために、問題も生じていました。

夜這いは若者を育てる社会システムだった!?

近代に至るまで、13才から15才くらいになり「元服」(げんぶく)を迎えると、男の子は「大人」として認定されました。現代に比べるとずいぶん早いのですが、学校もない時代ですので若者は貴重な労働力です。働いて家族や共同体を支えなければなりません。早く一人前にする必要性があったのです。「大人」の仲間入りをした男子たちは、若者のリーダーに神社や寺のお堂に集められてセックスの指南を受けます。その際、「夜這い」のルール説明があり、誰が誰に夜這いをするかも決められました。

村によって異なりますが、夜這いをかける相手は誰でも良いわけではありません。一番優先されるのは、夫を亡くして独り身になった未亡人や離婚経験者です。セックス経験が豊富で、かつ、特定の相手がおらず欲求不満をかかえているため、比較的快く若者たちを受け入れてくれますし、未熟な男子を手取り足取り指導してくれます。二番は、未婚の独身女性。ただし、初潮を迎えた者だけです。女子には元服のような習慣がありませんでしたが、生理が始まれば「大人の女」として扱われます。陰毛が生えそろったら、という地域もあったようです。

都市部の夜這いは問題もあった!?

武家屋敷や大きな商売をしている家には大勢の奉公人が働いていて、皆住み込みでした。彼らの中には少なからず夜這いの風習のある地域の出身者がいて、その風習が身についています。同じ屋根の下に年頃の女性が暮らしていれば、当然ムラムラしてしまうでしょうし、田舎で経験してきたように夜になれば閨(ねや)に忍び込んでも良いものと考えます。女性たちの中にも「経験豊富」な人もいますので、そういう相手のときには大歓迎されます。

ただ、未経験の人のもとを訪ねてしまったときには、いざこざが起きてしまうケースもあったようです。「藤岡屋日記」や「事々録」などの江戸時代の書物には、奉公人同士のもめ事の記録が残されています。突然挿入され驚いて、相手の睾丸を蹴り潰してしまったというような「事故」もありました。 江戸時代には男も女も、セックスに自由でした。農村だけでなく、都市部でも夜這いを楽しんでいたのです。

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